ケントンの概要

特有の歴史

「黄金の三角地帯の首都」と言われるケントン(チャイントンとも言う)は、
ミャンマーのシャン州の東端にある、広く美しい水田が広がる盆地にある町です。
中国、タイ、ラオスの国境の中間あたりに位置し、黄金の三角地帯として世界に知られてきました。
ユニークな歴史を持ち、中国の商人、19世紀後半の英国の役人、仏教の巡礼者、キリスト教の宣教師、
そして著名な英国の作家など、多くの人々を魅了してきた所です。
そして、今でもケントンは、ミャンマーで訪れるのに最も魅力的で魅惑的な町の一つです。

魅力的な人々

この地域は1993年から外国人観光客を受け入れてきましたが、辺境の山岳と見事な自然の美しさを備えていて、ミャンマー中で二つとないような所です。町とその周辺地域は、さまざまの文化のるつぼであり、同一のところに混在する多言語、多民族を結び付けている場所なのです。自分たちを「タイ」と呼ぶシャン族は、約12のサブグループを持つ最大の人々のグループです。それにはタイ・クゥン族、タイ・ルー族、タイ・ヌー族、タイ・ヤイ族、タイ・ロイ族等が含まれます。少数派の民族には、エン族、アカ族、アク族、パラウン族、サンジム族、リス族、ラフ族がいます。これらの人たちは、伝統的な衣装と同様に、古くからの習慣と生き方を継承し続け、多くは山あいの集落に住んでいます。

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心に残る観光

町の通りには植民地時代の商店、家屋、教会がまだ残っていて、さらには、シャン語で「ワット」と呼ばれる30以上の仏教寺院・僧院・パゴダが点在しています。ケントンの魅力的なスポットや必見スポットのほとんどは、徒歩で行くことができますが、オートバイタクシーや車のレンタルもできます。朝または夕方にロマンチックなナウントン湖を散歩する甲斐はあるでしょう。または、夕方の涼しい時に湖の近くのレストランで食事をするのもおすすめです。

エキゾチックなセントラル市場は毎日開かれており、地元の人々や周辺の丘や村の部族の人々で混雑しています。早朝の訪問が一番のお勧めです。

img of waterfall and temple

多彩な料理

典型的なケントン料理には、タマネギとニンニクで調理した魚や肉が含まれます。ここの食べ物は、かつて中国の影響を受けたシャン料理が主流ですが、ケントンでは、民族のるつぼである「黄金の三角地帯」ならではの多彩な料理に出会えます。

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ティンジャン 水かけ祭り(4月)

ケントンのティンジャン水かけ祭りは、ミャンマーの他のティンジャンのお祝いとは少し違います。ここならではのユニークな「水かけ祭り」は、1410年まで遡ります。ある年、ケントン地方は、地域の大部分を破壊する極度の干ばつと山火事に見舞われました。そこで、ケントンの12代目の藩王(ソーボワ)イーカンカー(Yi Hkam Hka) は、タイ・ロイ民族に24時間、神聖な太鼓を演奏するよう命じました。すると、雨が降り続き、作物が復活し、平和と幸せが戻ってきたと伝えられています。毎年4月に開催される新年を迎える「水かけ祭り」は、だれでも参加できます。

タザウン・ダイン 光の祭り(11月)

通常は11月に廻る、「光の祭り」としても知られるタザウン・ダインの祭りは、タザウン・モンの満月の日に開催されます。正式に雨季の終わりを告げる日です。また新しい袈裟(けさ)や特別寄付が仏教の僧侶に提供されるカシーナの月間の最後の日です。この日は、ケントンの大通りも多くの人でにぎわい、寺院の近くで歌や踊りが披露されます。

アカー族の新年祭り(12月)

12月28日にケントンで開催される「アカー族の新年祭り」は、朝早くから、夜遅くまで歌と踊りでお祝いします。悪霊から身を守るために女性達がかぶる華やかな帽子の頭飾りや、伝統的な民族衣装がとてもカラフルで人気の祭りです。夜になると、もち米や焼き肉などの食べ物を売る人たちも集まってきます