多様な民族アカー族
シャン州のアカー族の人々は、標高1,000メートル以上の高地に多くが居住しています。昔から焼畑農耕を営み、周辺に耕作可能な土地がなくなってくると、新しい耕作地を求めて集落ごと移動を続けて来ました。東シャン州のケントンやモンカッ近郊の山地にその村が点在しています。
女性の短いスカートに加え、女性の頭飾りがアカー族の特徴。先の尖った頭飾りには、銀貨、銀細工、ビーズや貝殻などをあしらい農作業はおろか就寝時もとることはありません。脱ぐと悪霊にたたられると恐れているからです。
アカー族の女性は、温和で働き者として知られています。機織りの準備をする女性と糸を紡ぐ女性。手製の道具で紡いだ糸を反物にします。
ケントン周辺のアカー族の頭飾りは後ろが“板状”になっています。
ロイムウェー・アカー族というサブ・グループの場合、頭飾りの後方が“丸く”なっているがこれも最近は少なくなってきているようです。
ケントンの北のモンカッ地方の4つの村にしか居住していないというアジョー・アカー族の女性は、“とんがり帽子”のような頭飾りをかぶっています。
ケントン周辺の市場に行くと、さまざまなタイプの民族衣装に出会うことができます。