多様な民族シルバー・パラウン族

「タ・アン」とも呼ばれるパラウンの人々は、ほとんどがミャンマーのシャン高原北部に居住しています。彼らは中国の「デ・アン」族と関係があります。パラウン族が育てる高原のお茶と漬物茶(レペット)が有名です。ケントン近郊では、シルバー・パラウン族の村が幾つかあり、日常的に民族衣装を着た女性を見ることができます。

タイ・ルー族の村落は、川沿いに位置していることが多く、川で洗濯をし、沐浴をする姿が見られます

ラタン、竹、金属製のウェースト・フープは、シルバー・パラウン女性の民族衣装の主な特徴です。

1906年、英国の小説家セシル・C・ロイスは、植民地下のビルマを広範囲に調査した結果として、当時のパラウンについて「パラウン族は平和で勤勉な人々だ」と書きとめています。

タイ・ルー族の村落は、川沿いに位置していることが多く、川で洗濯をし、沐浴をする姿が見られます

パラウン族の伝説では、民族の由来を「カエルから生まれた」や「太陽から生まれた」と伝えています。また他にも、「海からやってきた竜のお姫さまトゥンディが、卵を3個産み、その内の一つから子供が生まれ、パラウン族の祖先となった」とも伝えられています。